「新しい学習指導要領が実施されます。」③
2020年4月14日 12時18分【プログラミング教育】
スマートフォンやゲーム機、ICカードなど、今の子どもたちを取り巻く環境は情報化の急速な進展で便利になっている反面、どのような仕組みで動いているのかわからないブラックボックス化しているといえます。情報化社会で生活するうえで、こうしたブラックボックスの中は、人間によって組まれた命令に従って動いているということを実感としてわかっておくことは、とても重要です。
小学校にプログラミング教育を導入するねらいは、
①「プログラミング的思考」とよばれるこの思考力を、体験を通して育む。
②プログラミングでどんなことが実現できるのか、世の中とどうつながっているのかを小学生のうちから“肌感覚”で学ぶ。
などです。
これらの力は、コンピューターに自分が意図する活動をさせるためにはどのような動きの組合せが必要か、試行錯誤しながら考えていく論理的な思考力です。なお、小学校のプログラミングではプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりすること自体を目指しているわけではありません。
プログラミングといった教科が新設される訳ではなく、これまでに子どもたちが学習している教科等の中で実施することになります。たとえば5年生の算数で正多角形をコンピューターを使って描いたり、6年生の理科でセンサーを用いて電気の働きを自動的に制御させ、プログラミングが身の回りのものといかに密接につながっているかを学ぶといった事例があります。そのほか、総合的な学習の時間で、「プログラミングが社会でどう活用されているか」子どもたちが調べる事例もあります。