松山市立石井北小学校

                 松山市立石井北小学校PTA

  

            石井北PTA発:

   「北っ子のゲーム機とネット端末利用の決まり」について

 

 日頃より本校の教育とPTA活動にご協力を賜り感謝いたしております。最近家庭で、ゲーム機や携帯端末の利用が子どもに広がり、心身面への悪影響が全国で問題になっています。本校でも児童に指導するとともに、各ご家庭にも重ねて情報を発信してきております。

 さてこの度、本校PTAが「北っ子のゲーム機とネット端末利用の決まり」を定めました。お子さんにこれらの機器を使わせるご家庭は、この決まりを参考にしてお子さんと十分に話し合った上で、保護者の管理下で適切に利用させていくようにご協力ください。

 この決まりは、親子で使用前に取り交わすことが望ましい最低限の事項をまとめたものです。ご自宅の壁などに貼って、いつでも見えるようにしてご利用ください。家庭の事情に合わせてルールを変更する場合もあると思いますが、本校のすべての保護者と子どもが同じルールを共有して、明確にしておくことが大切と考えます。ルールを適用するに当たっては、この資料をご覧の上、なぜこのようなルールが必要になるのかを親子で納得するまで話し合っていただくようお願いいたします。

◎親として知っておくべきネットの危険性 

○  ゲーム機とネット端末利用とは
 家庭用ゲーム機(Playstationなど)、携帯用ゲーム機(DS,PSPなど)、電子パッドやタブレット(ipadなど)、携帯用音楽プレーヤー(iopd)、パソコン、ネット対応テレビなど、インターネットに接続してネットを見たり、ゲームをしたり、データを送り合ったり、人と連絡したりする端末のいずれかを子どもが使うことです。 

○ ネット接続とは
 家庭にネット環境やWi-Fi環境(無線LANともいう。接続パスワードが必要です。)がある場合には、テレビ、パソコン、家庭用ゲーム機(PLAYSTATION、PSPやDS、3DS等)やタブレット、スマートフォン、ネット対応携帯音楽プレーヤー(ipod)等をインターネットに接続し、子どもがネットを利用することができます。携帯電話やスマートフォンでは、ネットに常時接続できます。

○ 電波漏れ・家の外でのネット接続について
 近所の家等にWi-Fi環境(無線LAN)があれば、電波は自分の家まで漏れてきます。子どもがその電波を勝手に使ってインターネットに接続できる場合があります。友だちの家にゲーム機などを持って行って遊ぶとき、その家にWi-Fi環境があり、そのパスワードが分かると、自分の端末をネットに接続して遊ぶことができます。
 ネットカフェやコンビニの中やその周辺、空港や駅ビル内など、子どもがゲーム機(PSPやDS等)でも、パスワード無しで自由にインターネットに接続できる無料Wi-Fi環境がある場所がたくさんあります。

○ ネットの何が危険なのか(ネット中毒・ネット依存・生活や心の乱れ)
 ネットは便利で役に立つことは言うまでもありません。しかし、オンラインゲームやLINEを利用している子どもは、特定の友だち等とのコミュニケーションに夢中になりすぎて、遅くまで起きていたり、ネットのことばかり考えていたりして、精神状態が不安定になる場合があります。自分の部屋や、布団の中でもネットを自由に使っている子どもがおり、夜遅くまで友だちや知らない人とネットを通してメールやチャットで会話をしたり、ゲームをしたりして、心身を壊す場合や心が荒れる場合あります。ネットに深く関わりすぎた子どもは、ネット上での不適切な言葉を家庭や学校生活でも使いがちです。ネット上で、友だちの誹謗中傷やいじめにつながること、実生活でのいじめにも発展することがあります。
 ゲーム機やネットの使わせ方で、管理が緩いご家庭があります。子どもは管理の緩い家庭に集まり、自由に使ってしまいがちです。

○ ネットの何が危険なのか(有害情報・法律違反)
 大人用のサイト、(アダルト、薬物、犯罪など)有害なサイトを子どもが見ることで、悪影響を受けます。
著作権侵害をしている音楽や写真、映画、マンガなどのデータを子どもが閲覧したり、ダウンロードしたり、自分がネットに登録したりして、法律違反を犯してしまうことがあります。
掲示板などにいたずらな内容や人の悪口を書き込むなど、ネットでのいじめや犯罪を起こす子どもがいます。

○ ネットの何が危険なのか(誘惑、犯罪被害者になる可能性)
 ネット上のゲームやいろいろなサイト、掲示板、チャット、LINEなどを通して、子どもが知らない人と出会い、悪意に満ちた人に誘惑されたり、犯罪に巻き込まれたりする事件が多発しています。

○ ネットの何が危険なのか(お金の無駄遣い、高額な課金・金銭被害)
 無料のオンラインゲームやアプリ等でも、どんどん使っていると、利用者の気持ちを引き込んで、途中から巧妙に高額な利用料を払わせる場合があります。親の金銭やクレジットカードを勝手に使う事例が起きています。
 コンビニや書店、スーパー等で数千円の「プリペイド・カード」を子どもが自分で購入し、それを使ってゲームにつぎ込む場合があります。

◎親として子どもを守るためのチェックポイント

○ ネット社会では、ネット機器の特性や危険性を理解したうえで「上手に使いこなす力」が必要です。「正しく理解して、正しく使う」ことです。ルールを活用することで、お子さんのICTリテラシーの向上に役立てたいと考えています。 

○ 子どもには発達段階があります。発達段階に沿って、「我が家では、まだ子どもに与えない、持たせない」という決断も大切です。

○ お子さんにゲーム機やネットを使う際のルールを決めて、守らせていますか。とにかく最初が肝心です!お子さんにネットを使わせるときは最初からルールを決めて使わせましょう。あとからルールを与えると子どもは混乱します。ルールにはルールを決める上での大切な理由があります。理由をしっかりと教えましょう。

○ お子さんが、そのルールを守っているか、見届けていますか。

○ お子さんがネットに接続できる機器を与えていませんか。また、その機器がネットに接続されているかどうかを知っていますか。

○ ゲーム機やネットをお子さんが自由に使えるようにしていませんか。お子さんが勝手にネットに接続していませんか。

○ ネットに接続させる場合、フィルタリングやアクセス制限をかけていますか。

○ あなたの自宅には、隣近所から無線LANの電波が漏れ流れてきて、お子さんが使えるようになっていませんか。

○ ネットに接続する際、接続パスワードをかけていますか。また、それをお子さんに教えていませんか。パスワードをお子さんが友だちに教えたりしていませんか。

○ ネットに接続する場合、お子さんと一緒に使っていますか。また、お子さんがネットをどのように利用しているか知っていますか。

○ お子さんがネットで、誰とどのように関わっているか知っていますか。

○ お子さんから、ネットに関するトラブルを聞いたことはありませんか。お子さんや友だちがゲーム機やネット等から悪影響を受けていると感じた事はありませんか。

○ お子さんを取り巻く環境や、お子さんの間で流行していることは、日々変化していきます。親として新しい情報を常に把握し対応していってください。

○ お子さんの利用の現状を見届け、ルールを守れない場合には、厳しく指導し、ペナルティとして一定期間は利用させないようにしてください。

○ インターネット上で、「ネット安全」等のキーワードで検索すると、より詳しい情報が得られますので、各ご家庭で是非ご覧ください。必要に応じて学校や専門機関などにもご相談ください。

【 北っ子のゲーム機とネット端末利用ルールの解説・設定の理由 】

①  使うときは親に許可をもらいます。必要がない時は使いません。
【解説】 買い与え、使用料金を支払うのは親です。使わせる以上、親が子どもに対して全責任を負わなければなりません。それができない場合は、買い与えるべきではありません。ネット接続のためのパスワード等は、保護者が設定して、お子さんに絶対に教えません。ゲーム機や携帯・パソコン等にはペアレンタルコントロールを設定し、保護者が管理します。

②  一日の利用は一時間以内にします。
【解説】 ゲームやネット以外に、外で遊ぶ、読書をする、家族と過ごすなど、大切なことがたくさんあります。また、子どもの学習時間、睡眠時間の確保も大切です。長時間の利用は心身に悪影響を与えます。ゲーム中毒やネット依存にならないように、利用時間を必ず決めます。使いすぎて疲れることを防ぎます。

③  夜9時以降は使いません。(それ以降は親が預かり、充電も親の管理でします。)
【解説】 家庭での親子のふれあい、子どもの学習時間、睡眠時間の確保等が目的です。夜間にゲームで夜更かしさせないことが目的です。寝る1時間前にはゲームやネット利用を止めさせないと睡眠に悪影響が出ます。寝床には持ち込ませず、親が見える場所で充電させ監視します。充電器をリビング、保護者の寝室などに置きましょう。平日は午後8時まで、週末は午後9時まで。塾などのある日は個別に決めるなど、家庭の状況によって対応するとよいでしょう。

④  携帯やゲーム機は学校へは持って行きません。ゲーム機やソフトなどは、友だちの家や公園などには持って行きません。
【解説】 学校はみんなが学ぶ場所です。学習に集中するために不要な物は持って行きません。また、大切なものが無くなったり、とられたりする事例が多いので、なくして困るものは、友だちの家や公園等には持って行きません。

⑤  家ではリビングなどの親が見ている場所で使います。
【解説】 家庭での親子のふれあい、親子でネット等の使い方を共有していくことが大切です。子どもがどんなことに興味関心を持っているのか、誰とコミュニケーションしているのかなど、親として知っておくべきです。子ども1人ではネットを使わせず、親の目が行き届く場所で使わせましょう。使い方がわからないときや、万が一有害サイト等にアクセスしてしまったり、知らない人と会話したりしていても親がすぐに対処しましょう。子どものネット利用は、勉強の調べ物などのほかにオンラインゲームが最も多いです。使い過ぎも防ぐことができます。

⑥  自分の部屋やふとんの中などに、ゲーム機や携帯を持ち込みません。
【解説】 親の目が行き届く場所で使わせること、子どもの学習時間、睡眠時間を確保することが目的です。絶対に寝床に持ち込ませないようにしましょう。

⑦  勉強をしているとき、食事中、人と話をしている時には使いません。
【解説】 家庭でも勉強が優先です。勉強や読書の時には、気が散らないようにゲームやネットを遠ざけておきましょう。
また、人間にとって最も大切なのは、人と人とのふれあいです。食事や人とお話をするときは、真剣に向き合うべきです。ゲームやネットを止めることは当たり前のことです。

⑧  コミュニケーションは、親が知っている人とだけにします。知らないメールが来たり、知らない人と知り合ったりしたら、必ず親に知らせます。
【解説】 親子でふれあい、親子でネット等の使い方を共有していくことが大切です。子どもがどんなことに興味関心を持っているのか、誰とコミュニケーションしているのかなど、親として知って何かあれば親がすぐに対処しましょう。子どもがトラブルに巻き込まれないように見守りましょう。LINE(ライン)やオンラインゲームでのチャットなどでは、いろいろなネット上の人と知り合うことがあります。ネットの世界で知り合った人と親の許可なく外で会わないようにさせましょう。ここから事件に巻き込まれ誘拐されたり殺害されたりするケースが増えています。

⑨  ネットには、人の悪口や、自分や友だちの個人情報(住所や名前、写真など)を送信しません。
【解説】 声や表情が伝わらない文字でのやり取りは、相手に誤解を与えたり、キツイ言い回しに感じたりすることもあるので、メールなどは十分に読み返してから掲載や送信をするように徹底させましょう。インターネットに流れた情報は、決して取り消すことはできません。自分が言われて嫌なことは、友達も嫌なことです。LINEや掲示板などで、友達の悪口を書かない。親に言えないことをメッセージしないようにさせます。
迷惑メールや個人情報漏えいは、掲示板やアンケートに自分や友だちのメールアドレスや個人情報を入力したことから増えるケースが多いです。入力させないのが一番です。親に相談してからにするよう徹底させましょう。ユーザーIDとパスワードは個人情報です。人には決して教えないよう指導してください。
また、人が作ったものには著作権があります。勝手にもらったり、あげたり、使ったりすると罪になる場合があります。著作権のことは、大人でなければ分かりにくい場合が多いです。ネットからダウンロードなどをするときには、必ず大人に相談して判断してもらってからさせてください。
ネットにクレジットカードの番号やコンビニで買ってきたネット用プリペイドカードの番号などを入力して利用する子どもがいます。大人が気をつけて使っても危険な場合があるのですから、子どもがすべきことではありません。

⑩  よくないサイトは見ません。ネットは必ずフィルタリング(閲覧制限)を使います。
【解説】 情報は子どもの成長に応じて適切に与えていくものです。悪質なサイトや有害なサイト、大人向けのサイトを毎日見て、心が荒れてしまった子どもがいます。子どもが利用する端末にはフィルタリングやアクセス制限をかけて、子ども向けの情報だけが見られるようにしてください。そして、親子で一緒に利用しましょう。
ネット上から、気づかぬうちにスパイウェアやウイルスが入ってくることがあります。自分が犯罪者にさせられたり、被害者になったりすることがあるので、大人と一緒に使うことが大切なのです。
ペアレンタルコントロールの設定やフィルタリングの設定は、ゲーム機や携帯電話等の販売店で教えてくれます。携帯電話のフィルタリング設定は、販売店で無料で設定できます。お子さんが使う電話、スマートフォンには必ず設定してください。